2012年7月3日火曜日

物凄い勢いで見たDVDの話9

とうとう来ました、三部作。



・ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間(2001(日本では2002)年・ニュー・ライン・シネマ)

遠い昔、闇の冥王サウロンによって密かに、世界を滅ぼす力を秘めた一つの指輪が作り出された。
次々と中つ国の自由な大地が奪われる中、勇気ある者たちがサウロンに立ち向かい、
一人の勇者・イシルドゥアによって指を切り落とされたサウロンは力を失い敗れ去った。
しかしイシルドゥアは指輪を破壊せずに自らの物とし、やがて指輪によって死に至る。
その後、指輪は所有者を次々と変え、いつしか神話となった。 
時は中つ国第3紀。誕生日と共に旅立つ義父・ビルボから指輪を託されたフロドは、
ビルボの旧友・ガンダルフに、その指輪こそがサウロンの指輪であると教えられる。
サウロンの魂が指輪と共に残り、今なお世界を闇の支配下にせんと指輪を探している事、
既に指輪が自らの元にある事を知らされたフロドは、ガンダルフの助言によって
半エルフ・エルロンドが主を務める裂け谷の館へと旅立つのだった…。
…………というのが基本。

今回はスペシャルエディションですww
未公開カットも追加されててお得お得。
旅を始めたフロドとサムが森の中で遭遇する、アマンへ向かうエルフの行列が綺麗だったです。
あと、カットされている中にボロミアのエピソードが多くて、これが本編に入っていれば、
ただの誘惑に弱い人間というだけでなく、彼の持っていた高潔さや
弱い者たちへの慈悲が分かってもらえただろうにとちょっと寂しい気持ちになりました。
アラゴルンがフロドとサムのフォロー役なら、ボロミアはメリーとピピンのフォロー役で、
手ほどきしたり雪山でも彼らを支えたり、最後の姿も彼らを護らんと戦うもの。
フロドにだって励ましたり助けたりしてました。これはカットしちゃいかんよ!!(´;ω;`)
ヴィゴ・モーテンセンの妙にナイーブな感じのアラゴルンが色っぽくていい。
実のところアラゴルンは40歳くらいの時、別の名前でゴンドールに行って手助けしてて、
ボロミアのお祖父さんに凄く気に入られてたんですな。
んでボロミアが生まれた二年後にゴンドールを去ったんですが、
もしかしたらそこで赤ん坊だったボロミアを見ていたかもしれないという…。
自分の半分ほどしか生きていないボロミアが死ぬのを、どんな思いで見ていたのか。
贈り物を貰うシーンで、ギムリが奥方の御髪を三本いただいたとはしゃぐシーンがあるんですが、
じつはガラドリエル様、創生時代に時の英雄たる人物に三度も髪を求められたんですが、
頑として拒み続けたという逸話があり、果たしてギムリが御髪をいただいたことが
どれだけとんでもない事かというのがありありとわかりますねw
(まあ奥方はフェアノール大っ嫌いだったわけだけどもw)
可愛いなあこの生き物的微笑ましさで見つめるレゴラスも良かったwwww
仲間の中ではガンダルフに次ぐ年長さんだからなあ、レゴラス。
フロドは原作では指輪を受け継いでから18年ほど経つんですが、
映画では33歳の誕生日の後に旅立つことに。ちなみにホビットの成人は33歳です。
原作だとギムリ139歳、アラゴルン87歳、フロド50歳、ボロミア40歳、サムとメリー38歳、ピピン30歳。
ガンダルフはイスタリという神様に作られた精霊みたいなもんなので年齢は数えず、
レゴラスは映画では2931歳とされているも、原作でははっきりしない為対象にせず。
いやはや、エルフ凄い。生きることへの倦怠と肉体的損壊以外では死なない種族だもんな。
しかし、次はいいとして、王の帰還だけスペエディじゃないんだよなー…。



・ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002(日本では2003)年・ニュー・ライン・シネマ)

オーク達の襲撃で離散してしまった「旅の仲間」達。
フロドとサムは独力で滅びの山への旅を続けていたが、その2人をゴラムが追跡していた。
ゴラムを罠に掛けて捕らえたが、すぐに殺そうと主張するサムに対し、
フロドは情けをかけ、サムの反対も押し切ってモルドールへの道案内を命じる。
一方、メリートピピンの救出を急ぐアラゴルンとギムリとレゴラスは、復活したガンダルフと再会。ガンダルフから2人の無事を知らされた3人は、ローハンの危機を救うべく、
ローハンの都エドラスに向かい、サルマンに操られていたセオデン王を救う。
程なく、オークの大軍がローハンに進撃したとの連絡に、徹底抗戦を進言するアラゴルン。
 しかし、これ以上の民への被害を憂うセオデンはヘルム峡谷での籠城を選択し…。
…………というのが基本。

原作からは大分改変が入り、純粋な原作ファンに凄まじい衝撃を与えた第2部。
エオウィンメシマズの人すぎてアラゴルン可哀想wwwwwwwww
指輪物語の馬は本当に賢くて格好いい子ばっかりでときめきが止まりません。
スペエディではボロミアによるオスギリアス奪還シーンや兄弟と父の確執も追加。
父と弟の間でどうにかしようと頑張るボロミアが可哀想だわ…。
これはカットしちゃいかんよ!!(´;ω;`)(二回目)
尺の問題でゴンドールの執政一家の素敵なエピソードがごっそり抉られててめそめそする。
なおスペエディではアラゴルンが昔セオデン王の父と一緒に戦ってた事を告げる場面も追加。
角笛城に到来するエルフの部隊格好よすぎる。ハルディアいい男だ。原作では死んでないのですが、原作を知らない人に、エルフも決して不死身ではないという事を
伝える意図をもって殺されたらしく、そういう意味では不憫でしたね。
レゴラスがエルフ無双かますせいで、エルフは強いってのが基本になってるから、
これで理解したという人も多かったようです。
攻城戦はもうウキウキしながら見てました。弩すげえ!!
というかそんなもん駆使して戦うのか、オークのくせに!!(酷)
しかし、二つの塔では何が一番可哀想かっていうと、エントの攻撃で折角の施設潰された上に
何も出来なくって塔の上からあわあわしてるだけのサルマンですなwwwww
セオデン王取り返されちゃうし塔水浸しだし、まさに自業自得の踏んだり蹴ったり。
燦然と輝きながら戻ってきたどこぞのガンダルフと比べても、とても哀れな姿でしたwww
そういやスタッフロールの最後にオフィシャルファンクラブの名前が流れるんですが、
それだけで10分超えるという凄まじさwwwwwwww



・ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(2003(日本では2004)年・ニュー・シネマ・ライン)

ファラミアから解放されたフロドとサムは、ゴラムの案内で滅びの山へと近づいていたが、
指輪を取り戻し たいゴラムは、2人を陥れる計画を練っていた。
一方、ヘルム峡谷の戦いに勝利したアラゴルンたちは、
オルサンクの塔を襲撃したメリー、ピピンと合流する。
再会を喜び合う間もなく、サウロンが人間の国ゴンドールを襲うと知ったガンダルフは、
ゴンドールの執政デネソールに忠告するため、ミナス・ティリスの都へ 向かった。
…………というのが基本。

唯一スペエディではない王の帰還。
ゴラムがスメアゴルと言う名のホビットで、仲間を殺して指輪を手に入れたことが最初の段階で明らかにされますが、まあ変容の様子が酷いというか。
ファンタジーのキャラクターの中でも愛されるキャラの一人であるゴラムですが、
指輪さえ無ければ、きっとのんびり過ごしてたんだろうなと思うと皮肉ですね。
デネソールがただの発狂ジジイのように描かれてますが、
実は彼、ピピンが触ってサウロンに睨まれたパランティアの一つを持っていて、
それを通して未来を見たりする内にサウロンの意思と戦うこととなり、一気に老け込んでしまい、
さらにサウロンの大軍勢を目撃して絶望したのでした。

まあ劇場版では全く語られないので、ただの意志薄弱なじいさんにされてしまって

なんというか、ゴンドールの執政一家に何の恨みがあるんだと小一時間。
最後に死んだと思っていたファラミアが目を覚ましたのを見た事で、
デネソールはわずかにでも救われたんだろうか。
全編を通して、実は一番の勇者はサムだったりします。実質もう一人の主人公でもある。
冒険心があるわけでもない、本当に普通のホビットだったサムが、ガンダルフとの約束と
フロドへの忠心と敬慕を胸に、困難な道のりの中延々と彼を支え続けるという…。
あぁもう、スペエディがみたい!!

指輪の仲間のその後は本編では一切語られていませんが、
サムはその後ロージーとの間に13人の子供を作り、庄長を7度務めるなどしながら過ごし、
ロージーの死後、赤表紙本を長女に託して最後の指輪所有者として西方へと去ります。

メリーもその後結婚、ペレンノールでエオウィンを救った功を称えられて
ホルドヴィネの名と栄誉を与えられ、ファラミア・エオウィンとの友情を保ち続けたそうです。
老後は職や財を息子に譲り、ピピンと共にローハンへ移住。
エオメル王が薨ずるのを看取り、ゴンドールで短い余生を過ごしました。

ピピンも結婚のちにトゥック一族の家長となり、ホビット庄議会議長であるセインとなります。
息子にファラミアの名を付けるなど、執政一族に対する敬愛も持ち続け、
老後はメリーと共にローハンでエオメル王を薨じ、さらにゴンドールへ。
没後は揃ってゴンドールの高貴な死者の霊廟ラス・ディネンに葬られました。

アラゴルンは第四紀120年約200歳まで生き、サウロンの残党と戦いながらも
かつてない繁栄と平和を西方諸国に与えます。やがて死期を悟ったアラゴルンは
ドゥネダインに残された希望するときに生を返上出来るという恩寵を使って崩御。
後にメリーとピピンの棺台はアラゴルンの傍らに並べ置かれたそうです。

そして、最後に残ったレゴラスとギムリ。
レゴラスは指輪戦争後、イシリアンの森に一部のエルフとともに移住、
度々ゴンドールや燦光洞に足を運び、仲間とも懇意にし続けました。
アラゴルンが崩御すると、船を建造してアンドゥイン川を下り、望むままに西方へと去ります。
その際、どうやらギムリを連れていった模様。

ギムリはその後、ローハンの燦光洞に一部のドワーフたちと共に移住、領主となりました。
ローハンとゴンドールで細工の腕を唸らせ、ミナス・ティリスの城門を鋼とミスリルで再建、
さらにサルマンの塔の捜索中に隠し部屋を発見し、そこからイシルドゥアが死亡したときに失われた
王権の証たるエレンディルミアを発見するなど、数々の貢献をしました。
アラゴルンが没した後、レゴラスと共に西方へ。
なんと西方へ渡った初の、そして唯一のドワーフとなりました。


壮大でありながら繊細な物語でした。
はやくホビットの冒険もみたいなあ!!





…………さて次は何を借りようかしら。
BONESか?

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