2012年6月21日木曜日

物凄い勢いで見たDVDの話5

相変わらずアクション祭。
ちょっと真面目なコメントも混じってます。



・ディープ・ブルー(1999年・ワーナー・ブラザーズ)

太平洋の海上に建設された医学研究施設アクアティカ。
そこでアルツハイマーについて研究、薬の開発をしていた科学者スーザンは、
飼育されているアオザメの脳細胞を使ってアルツハイマー治療の薬を作る研究を行っていた。
しかし、サメ1頭が脱走、施設の近くでクルージングを楽しんでいた若者4名を乗せたヨットを襲撃。
"水の番人"カーターがサメを捕獲する事で事態を収拾するが、メディアで 報じられることになった。
これを重く見た製薬社長のラッセルは研究費用の投資差し止めと施設閉鎖を打ち明ける。
反発するスーザンは研究がほぼ完成段階にある事を示す為にラッセルをアクアティカに招いた。
ラッセルがアクアティカを訪れた翌日の夜。最終実験の為第3世代のサメを麻酔弾で搬送。
ラッセルが見守る中、サメの脳から脳細胞を抽出しプロトタイプの薬品が完成。
早速アルツハイマー患者から摘出した脳を使って薬を使った所、予想以上の活性化に成功する。
歓喜が湧く中、睡眠状態にあったはずのサメが突如動き出し、ジムの右腕を食いちぎった。
すぐさまショットガンでサメを殺そうとするも、スーザンがサメを水槽に戻すという行動をとった。
サメを逃がすという暴挙に怒りを露わにしながら救助ヘリを要請するカーター。
嵐が吹き荒れる中、ジムを担架に載せ、救助ヘリに引き上げようとするが…。
…………というのが基本。

ダイ・ハード2、ドリヴン、クリフハンガーの監督さんの海洋アクション映画。
研究に夢中の科学者がうっかり動物の頭良くしちゃって、そいつらに襲われるという
まあよくある因果応報ストーリーでございますw
この映画で言われている、サメの脳細胞からアルツハイマーの治療薬が出来る、というのは
全くのフィクションです。まあ言うまでもないのですがw
映画に出てくるサメはCGとアニマトロニクスの合体技ですが、実際に8mのサメ作ったそうで、
プラットフォームに寝転がってる姿は圧巻としか言いようがない。
アオザメはスポーツフィッシングの対象種で、食材としても有名です。フカヒレとか、はんぺんとか。
サメの中では最速で泳ぎ、運動性能はマグロレベル。歯の形状は鋸歯ではないものの極悪。
こんなのに引きちぎられたくねぇええええぇ…。ちなみにアオザメの平均体長は3.2mです。
生息域が外洋のために人との接触は少ないですが、片腕を食いちぎられたという例もあるくらいには
気性も荒いので、まあ映画の彼らが完全フィクションとは言えないですな、おそらく。
しかし、いくら因果応報言っても、最後5分で奴が死ぬとかあれは凄いわー…wwwwwww



・特攻野郎Aチーム(2010年・20世紀FOX)

湾岸戦争で鳴らした特殊部隊「Aチーム」ことアルファ部隊のメンバー4人は、イラク戦争で再応召。
戦争末期、CIAからの「『ドル紙幣の偽造原版』と大量の偽札を持って逃亡」という情報から
上官の命令でゲリラを討ち、偽造原版を手に入れた。しかし回収作戦直後に上官は爆死 し、
偽造原版は混乱の中で何者かによって持ち去られてしまう。
Aチームは、何者かによって、上官殺害と偽造原版横領の罪を押し付けられ、
特別刑務所での 10年間の懲役を言い渡される。しかし、4人は脱獄。
当局の追跡をかわしながら、自分達をハメた黒幕に迫っていく。
…………というのが基本。

エクスペンダブルズに予告があって、あまりの馬鹿っぽさにどうしても見たくなりましたw
湾岸戦争ももう20年前になっちゃうんですねー…。
特攻野郎Aチーム自体は1980年代のアメリカの痛快アクションドラマ。
残念ながら実物を見たことはないです。
TV版も基本設定は同じく、連続ドラマか2時間にコンパクトにまとめたかの違いで、
どちらも見せる部分は飽くまで痛快なアクションがメインですね。
黒いところは極力排除で見る人が楽しめるように、極端な残酷描写もまるでありません。
全年齢で楽しめる映画として。こういうポリシーはいいね。
でも裏を見ると、マードックがただの頭おかしい人のように描かれてますが、
元々の設定で戦争でのPTSD持ちという、深刻な戦争被害者だったりするんですね。
多分映画だと湾岸戦争でのものなのかしら。TV版だとベトナム戦争でのものでして、
ベトナム戦争については私も生まれてない時代の事なのでググってくれとしか言えませんが、
この戦争を経験した兵士がどんなに悲惨かというのは、調べていただくと解るかと。
まあ、次のDVDの説明にもなってしまうんですがね。
同時収録されてた「ライ・トゥ・ミー」はまた別ということで。



・ランボー(1982年・オライオン・ピクチャーズ)

ベトナム帰還兵ジョン・ランボーは、ベトナム時代の戦友を訪ねて山間の田舎町を訪れる。
しかし戦友は、戦争で浴びた化学兵器の後遺症で癌を患い、既にこの世を去っていた。
戦友宅を辞去し、食事をとるため街へ入ったランボーに、保安官ティーズルが声を掛ける。
ティーズルはランボーがトラブルを起こしそうな身なりや顔つきだと見るや、
街を出ていけと高圧的な態度で告げ、ランボーをパトカーに乗せて市街地の外れへと追い出す。
それでも戻ろうとするランボーを、浮浪罪とナイフ所持で逮捕し保安官事務所へと連行する。
取調べにあたる保安官達はフラッシュバックにより沈黙するランボーに対し、
取り調べに協力的でないとして高圧的に接し、拷問じみた嫌がらせを行う。
そしてランボーの髭を剃ろうと羽交い絞めにし、顔へカミソリを近付けた瞬間、
かつての拷問の様子がフラッシュバックしたランボーは、その場にいた保安官をなぎ払い
没収されたナイフを奪い返して山中へと逃走した…。
…………というのが基本。

ベトナム戦争帰還兵の受ける理不尽な差別やその後の悲惨さを描いた映画。
2からは基本的にアクション映画なんですが、1は痛烈な社会風刺映画でした。
そのせいで大ヒットにはならなかったという残念な背景がありますw
戦争後期ではもうアメリカ本土では反戦運動(それもまあ自業自得なんですが)が激しく、
英雄として本国を出た筈の兵士たちは英雄として期間しながらひどく追いやられたんですね。
帰っても人々は歓迎してくれず、さらに戦争での経験がPTSDとなって記憶からも追い詰められ、
殺人や犯罪を犯してしまう、という最悪の事態に発展してしまいました。
過去現在と、殺人鬼として名を馳せている者の中にもベトナム帰還兵がいたりします。
実のところこれは最近のアフガン帰還兵達にも起きている事で、
一度人を殺す状況に陥った人間が元に戻ることが出来ない、という辛苦が見て取れますね。
戦争映画の中でもベトナム戦争をテーマにしたものは、
プロパガンダ目的のもの以外は殆どが反戦映画で、好戦的な兵士に対しては冷酷です。
しかしそれは飽くまで悲惨な戦争、という絵面を見た側からの非難であり、
実際にその中に立たされた人たちの苦しみや悲しみ、精神状態は推し量る事ができません。
映画の最後の悲痛な叫びこそ、戦場に行かなかった者たちが背負わなければならない物。
それだけは忘れてはいけないものなんですがね。
映画としては、「ロッキー」と並ぶスタローンの代表作です。危険なスタントも自分でこなし、
なんと肋骨を4本も骨折、傷を縫うシーンでは、本当に自分の腕の傷を縫いつけてたそうで、
確かにそのシーンの彼の顔は凄く痛そうで泣きそうなものでしたwww
この時の怪我が元で「ロッキー3」の制作が遅れたんだとかw
ちなみにランボーには原作者の音声解説が入ってました。俺得w
原作者語るところ、恐ろしいことにこの映画、最初は55分ぶんのアクション部分を
監督の自費で作成し、それを商談現場で売り込んだんだそうですwwwww
そして原作では反戦の意味も微妙に違うニュアンスだったとか。
帰還兵の悲哀よりも、破壊工作のプロを作ってどうするという感じ?
いやはや、面白い話が満載でしたw



・ランボー 怒りの脱出(1985年・カロルコ・ピクチャーズ)

服役中のジョン・ランボーを訪ねた元上官であるトラウトマン大佐は、
特赦と引き換えに極秘任務を行うようランボーを説得する。
その任務とは、戦時中ランボーが脱走したベトナムの捕虜収容所に潜入し、
戦後10年以上が経過した今なお囚われている戦争捕虜の証拠写真を撮影して帰ることであった。
任務を承諾したランボーは、CIA司令官マードックの支援の元、タイの米軍基地から潜入。
アクシデントから装備の大半を失うも、女性情報員コー・バオと落ち合い収容所へ向かう。
収容所で捕虜の惨状を目の当たりにしたランボーは任務外の救出活動を開始。
1人の捕虜を連れ、ベトナム軍による追跡の中、脱出用ヘリコプターとの合流地点を目指すが…。
…………というのが基本。

「ランボー」の続編。
前作は苦しむベトナム帰還兵やその家族達から強い支持を受け、
さらに彼らから「今度は捕虜を題材にした映画を作って欲しい」との要望があったため、
スタローンがジェームズ・キャメロンと共同で脚本を書いたそうです。
そのせいか、風刺の部分は完全に霞んで、アクションがメインになってます。
コンパウンドボウ大活躍の始まり。いやあ、弓はいいですね、弓!
捕まったランボーの元に何故ロシア人が来るのか、という点は、つまるところベトナム戦争はアメリカとソビエト連邦の代理戦争だったから、という
何とも残念極まる背景があるからです。いや言うまでもないんでしょうが。
冷戦の末の悲劇と考えると、何とも言えないエピソードとなっていまいます。
捕虜に関しては、ずっと問題でしたね。あの当時、というべきなのでしょうけども。
突っ込みどころもいくつか発生しましたが、世相を反映しているという点では
やはり見ごたえのある映画です。



・ランボー3 怒りのアフガン(1988年・カロルコ・ピクチャーズ)

ジョン・ランボーはこれまでの戦いで負った心の傷を癒すべくバンコクの寺院にいた。
そこへ、元上官トラウトマン大佐がアメリカ国務省から派遣されてきたグリッグスと共にやって来る
アフガニスタン潜入の仕事打診されるも、拒絶するランボー。
だが、トラウトマンが奇襲に合い拉致される。、公式に彼の解放要求ができないことを知ると、
ランボーは友を救うために再び戦場へ向かうことを決意した…。
…………というのが基本。

コンパウンドボウでチョッパー落とすシーンが有名な第3作目。
なんつーか、前作2つに比べて評価が悪いです。
恩人を助けるために戦いに出るランボーのお話、というとシンプルですね。
これまでの戦争の悲哀を訴えるものではなく、愛国心を表に、
アフガンのゲリラと協力してソ連軍との対峙を描く物。 
全編で108人も死ぬことから、最も暴力的な映画としてギネスブックに載ってしまいました。
悲しいことに、少年兵のマインドコントロールの為にも使用されたという事実まであります。
まあ、1の時は使用した火器がテロリストに盗まれたなんて話もありましたがw
ちなみに吹き替えだと、ところどころカットされていた部分が吹き替えられておらず
突然英語になって作業中びっくり、ということが各所でありましたwwww
前作と違って軍人ではなく民兵なので、一般人の死亡率がほんと半端ないですね。
相変わらずゲリラ戦させると怖いですね、ランボー。
ってかあの矢尻なにが仕込まれてるんだ…。
確かにアクション性は凄まじく(というか現代に近いものに)なったものの、痛さ倍増というかな。貫通してる傷を火薬でで焼くなとwwww
面白いけど、最後のチキンランはちょっと馬鹿すぎたかなー…。




いやー、今夜はいい夢が見られそうだ。(棒読み)

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